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活動日記

3月27日 ~ G4に入団するまでと、入団してから

皆様、初めまして。昨年の3月に入団いたしました、トロンボーンのもも子です。
初めての練習日記ですので、3月27日の練習感想というよりは、G4に入団してから
の感想をメインにお届けしたいと思います。少し長くはなりますが、G4にたどり着いた
経緯から紹介させていただきます。

私は、床が砂でざらざらになっていたほどの、プエルトリコの海辺の家で人生を
始めたのです。スペイン語のコツをつかめ始めたばかりの4歳のときに、アメリカの
アラスカ州に引っ越して英語を学び…そしてカンザス州に引っ越し、ニューヨーク州の
大学を卒業し、2011年に日本にやってきました。

2011年の夏から三重県で3年間を過ごしてから、2014年8月から大阪に引っ越して
きました。三重県では日本らしい職場で日本ならではの仕事をしながらも、「国際事業」
の下で大きな支援網があり、ある程度日本の「現実」から守られていました。しかし、
そういう生活に「契約」という限りがあり、本物のキャリアを築きに大阪での就職に
挑んでみました。

挑んでみて、そして断念しました。初出勤日からも、新しい仕事に対する嫌な兆候に
目をつぶりながら、「ここまで我慢して頑張ってきたんだから乗り越えよう」と
自分を慰めて、だんだん暗くて深い谷に陥っていきました。その詳しい訳はここで
省略させていただきますが、周りの職場の人にも、同じく苦しんでいる人が多くいた
ようで…でも、「一人じゃない」ということに安心するどころか、かえって絶望的な状況に
いた、と思い込んでしまいました。

3年間で大切に作っていった友達との連絡がほとんど途絶え、体重がドンと増え、睡眠や
ストレスが大学のとき以来最悪の状態になっていきました。恋愛やゲイとしての活動も
もちろん、全くなくなりました。

思い切って仕事を辞めて、「夢の仕事」への就職に全ての希望を託しましたが、ことが決まる
のが遅くて…朝から晩まで自分の部屋に引きこもるようになりました。

そして帰国の準備を始めたその頃に、就職が決まりました。そのときに決めたのです:これから
の自分の大阪での生活を、思い切って満喫しようと。大阪での生活に、残念な第一歩を踏み出して
しまったけれども、心の中にあった言い訳を全て破壊して幸せに生きてみたかったのです。

そして、幸せに生きていく中で私にとって最も自由なことは、自分らしくゲイの男として生きることです。
また、子供の頃から心の癒しだった音楽によって、自分のすぐ周りでも、ほんの少しだけでも、
都会のやや冷たい空気を温めたいと思っていました。

G4に見学の念願を伝えてから、一回も後悔していません。どんな団体にもある小さな不満や、
どんなゲイ集団にもあるはずのささいなもめごともあるかもしれませんが、自分らしく生きよう
として、音楽によって自分の心の中を表そうとしている仲間のみなさんと一緒に時間を過ごす
ことが出来るのが、本当に幸せなことです。

入団してから1年間、積極的な運動で身体を元通り(?)にして、プライベートでも仕事でも
友達を作って、前からの友達も大切するようになって、去年の自分とすっかり変わった気がしますが、
その背景にG4という大事な活動があり、心を支えてくれていました。音楽というユニバーサル言語を
通して少しずつ皆様と仲良くなって、合奏練習や合宿などで笑いをしたり、皆様の誠実な演出に感動
したりしました。

私は練習中に集中力が薄くなるときや、言葉や文化の違いで誤解を招くことなどがあって
周りに迷惑をかけることがあり申し訳ないと思ったりもしますが、こんな自分を受け入れて
くださったG4の皆様に感謝しながら頑張っていきたいと思います。

もし見学や入団をお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度でも参加してみていただきたい
と思います。私にあったみたいに、自分の幸せに向かう道への、大事な一歩となればと思います。

もも子(^-^)/
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